台湾からこんにちは!
イツマ台湾中国語教室の秘書を務めるMahaです。
前回の「台湾のコロナ襲撃から2度目の封じ込めまでの対策」に引きつづき、今日は台湾で最近話題になっている時事ニュース「内 用 解 禁 !」についての話題です。

▲マクドナルドの店内 (2021.8.10)
■內用(店内飲食)の現状
台湾では、5/15~7/26※の警戒レベル3の下、全国で「內用(店内飲食)」が禁止されていました。
飲食店がテイクアウトやフードデリバリーだけで生き残るのはやはり難しく、この間につぶれてしまったお店も少なくありません。
(※台北と新北市:8/3~/台北新北以外:7/27~内用解禁)

▲高雄の観光地「駁二アート特区」の通り/飲食店はほとんど閉まっています
2ヶ月半たった今、やっと内用が解禁されたのですが、コロナ感染を恐れ、自主的にまだ内用を解放せずテイクアウトのみで営業するお店も目立ちます。

▲お店の前に書かれた「内用暫停開放」の文字
■国民の意見

内用をする(応援派): 332人
しない(まだ怖い派):1043人
国民も3/2以上の人が内用解禁以降もまだ「怖いのでしたくない」と回答。
意外な結果となりました。

▲レストラン 梅花座の様子
■内用のルール
一部の例を挙げると、
・机と机の距離を1.5mあける
・梅花座(正面と両隣を1席開ける、交互に人が座る形)
・もしくは透明の仕切り板をつける
・個人餐點 (セットを頼むか1つの料理をみんなで分けたい場合は店員さんが取り分ける )
・夜市では食べながら歩くの禁止 等
もしお店側がこのルールをやぶったら3000元~1.5万元以下の罰金があります。(日本円約12000円~6万円)
また、1人でも店内で感染者が出た場合は3日間営業を停止するなど、お店側に厳しい規定があります。

▲透明の仕切り板 (すき家)
■個人的な発見
1. 内用を実施しているお店がまだ少ない
(しているお店は対策を徹底している)
2. 梅花座での食事は特別
乾杯が遠い、話す声が大きくなる
大人数だと席をわけられる等
3.透明板の食事は不便
隣の人の会話が聞き取りにくい
お店側としては回転率があがる
4.スタッフの取り分けは格別
スタッフが取り分けてくれることで高級感、特別感が増す

■店舗側はどのように対応すべき?
1.まず、人に安全感をあたえる
店内を清潔な状態を保つだけでなく、店内が安全な場所であることをお客さまに伝える。
照明のスイッチやドアなど、お客様が触れる場所への配慮や、空気を循環させるシステムの導入。
特に現金を扱っている場合は、お客さまに抗菌ビニール手袋を提供。 (キャッシュレス化で現金を使わないお店もある)
店舗側は毎日何度も消毒をし、店内を無菌状態に保つためにあらゆる対策をとっている
(窓をあけたり外の空間を使うなど空気の流れにも配慮)
2.柔軟な予約を促す
電話だけでなく、デリバリーサービスや予約アプリでの予約の機会を増やす(デジタル化促進)
3.柔軟なキャンセル対応
こういった変化の多いコロナ禍に対応するため、キャンセルポリシーを再検討する。
例えば、普段キャンセル料金がかかる店舗は無料にしたり、もしくはクーポン券などで再予約を促すなど
4.新たなキャンペーン
近隣の店舗と提携したり、在宅ワークの方向けのキャンペーンなどを行い、お客様を店舗に誘導する。

▲GAUCHO高卓人阿根廷炭烤餐廳(圓山)
こちらのお店は、すべての規則が守れた上、店員さんの対応、お店の雰囲気、味すべてが五つ星の店舗でした!
私と台湾人の友人と毎週更新している日台Podcastでも「内用」をテーマにお話しているので、ぜひお聞きください~♪
次回は、前回のオンラインイベントでもお話しした「台湾に住んでみて分かったこと!羨ましい編&衝撃編」を共有いたします~!
