台湾からこんにちは!
イツマ台湾中国語教室の秘書を務めるMahaです。
今日は「端午の節句(端午節)」のお話し。
台湾の「端午節duān wǔ jiē」は、1年の中でも大事なイベント!
日本のように「こどもの日」という概念はなく、この日になるとたくさんの人があることをします。

日本・台湾の端午の節句を比べてみよう!
日本では毎年5/5をこどもの日(端午の節句)と呼びますね。
台湾では、旧暦の5/5に端午の節句が祝われるため、2021年の端午節は「6/14」です。
■台湾の端午の節句
端午の節句は歴史の詩人として有名な【屈原(くつげん)】という人物の命日です。
詩人 屈原は王に追放されてしまい、悲しさのあまり、河に身を投じて自殺してしまいました。
屈原を慕っていた人々は、河に駆け集まり舟を出して屈原の身体を探しまわります。
これがドラゴンボートの起源となり、探す際に屈原の身体が魚に食べられてしまわないように粽子(チマキ)を河へ投げ入れたことから、現在の台湾でも残る風習のドラゴンボート(龍舟)を鑑賞し、粽(粽子)を食べことが現在まで続いているそうです。
そのため、台湾では「龍舟節」や「粽子節」といった別名があります。

(▲東門市場)
今年はコロナの影響で一大イベントであるドラゴンボート大会は中止になってしまいましたが、毎年端午節の1ヶ月くらい前になると、各地の市場やスーパーなどでは「端午節」をうたい粽を店内の目立つ場所で販売し始めます。

というわけで私も買ってみました!
当日は混むだろうなと思い3週間ほど早めにチマキを堪能。

ちなみに台湾の粽は、おこわのような炊き込みご飯が一般的です。
北と南で作り方が少し違い、台南の方が米と米の隙間が密でモチモチ感が大きいようです。(私は台南派/写真は台北式)
味付けはどちらも主に醤油ベース。

そしてなんと、ピザハットではこの時期、「粽ピザ」というものがある!?と聞きつけ、ルームメイトたちとシェアしました!
それがこちら!

耳の中に粽が詰め込まれています!そして意外と合う!外の耳はカリカリ、中はモチモチ・・・うん、絶妙!!
炭水化物感もすごかったですが、満腹感も大!

最後に、ドラゴンボードと粽だけではない!
この日、SNS上で卵が立っている写真を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?
これは「立蛋lì dàn」と呼ばれていて、生卵もしくは硬貨を、正午ぴったりに立たせることができると、その一年幸運だと言われています。
(「端午節の日は引力が~」という話があるようですが、それに関して科学的根拠はないそうです。)
ぜひみなさんも、6/14の正午に「#立蛋成功」とSNSに写真をUPしてみてはいかがでしょうか♪
■ 日本の端午の節句

いわゆるこどもの日ですが、一般的には、鯉のぼりをあげ、兜を飾り男の子の成長を祝うお祭です。
女の子は3月3日に女の成長を祝う節であるため5/5日は男の子の祭りという意識が強いです。
鯉のぼりは 男の子の出世を願い兜は身を守れるように柏餅を食べるのは柏は神様の木といわれ、新芽が出ると古い葉がおちるので子孫繁栄の意味がありますね。
同じ起源をもつのに、すっかり違った風習になってしまった台湾と日本の「端午の節句」。
ぜひ台湾好きのみなさま、日本で台湾式の端午節を味わいながら二度目の端午節をお祝いしましょう♪
「端午節快樂~!」

こちらは去年の端午節に、近くのヤオコーで買った冷凍チマキ(笑)