台湾からこんにちは!
イツマ台湾中国語教室の秘書を務めるMahaです。

ついに東京オリンピックが開催されましたね~!!
みなさんは金曜日に行われた開会式や、時差なしで行われている選手たちの活躍ぶりをテレビで見ていますか?

今日は、オリンピックの開会式の裏話について共有します!
私が台湾人の友人と週に1回UPしているPodcastでも、日本語と中国語を交えながら「オリンピック開会式の裏話」についてお話ししましたのでぜひ中国語のリスニング勉強にどうぞ☺
■動くピクトグラム完全再現!

青と白のコスチュームを身につけたパフォーマーたちが、50種類の競技種目を表す絵文字「ピクトグラム」を体現したパフォーマンス。
ちなみに台湾では「小藍人」「藍白小人」 などと呼ばれ、ネット上でもかなり盛り上がっていました。
実はこのピクトグラム、廣村正彰(ひろむら・まさあき)さんというグラフィックデザイナーの方が約2年もの間、11パターンの原案を製作し、何度も推敲を重ね作られました。

▲東京2020 今回採用されたピクトグラム
コンセプトは初めてオリンピックでピクトグラムが採用された1964年東京オリンピックの時のデザインをリスペクトした形になっているそうで、確かに比較すると似ている部分も多いです。

▲1964年 東京オリンピックの際に採用されたピクトグラム
ですが、今回のデザインは、シンプルながらも角度、ボディライン、スポーツのどこを切り取りとるかなどにも大変こだわったそう。
そしてJOCやIOCの審査ののち、最後に各競技団体と段階的に承認を得る必要があり、この形ができるまでにかなり苦労したそうです。
また、私がおもしろいと思った点は、わざと胴体をなくし腕と脚で競技の特性を明確にし、躍動感を表現することにこだわっている点です。
ここまで思い入れの深い50個のピクトグラムを、ただの平面の絵で終わらず、おもしろおかしく、人々の記憶に残る映像で表現できてよかったと個人的に感じています。
余談ですが、開会式での縁起の途中でテニスラケットを落としたのも、パフォーマンスの一部だったとか・・・(笑)
日本人のコメントでは「欽ちゃんの仮装大賞みたい笑」「中の人だれ?」などの反応がありました。
■夜の空に浮かぶドローン

▲写真提供:Getty images
夜空に浮かぶドローンがオリンピックエンブレムを形作り、平面から立体、地球儀に変わった演出 。
なんと1800機以上ものドローンが使われていたそうで、ピクトグラムや、イマジンの歌詞の演出も実際にはあったそうですが、TVでは映らなかったですよね!もったいない!
ネットでは見ることができるのでぜひ興味のある方は見てみてくださいね♪
■最も印象に残ったのはやはり・・・

こちらは台湾では知らない人はいないであろう、開会式で一番沸いた話題ですね。(笑)
台湾人入場行進の際の、日本人和久田アナウンサーが言った『台湾です。』のこの4文字。
ちなみに今回の開会式では、アルファベット順ではなく「あいうえお順」での入場が採用されており、「チャイニーズタイペイ」として出場する台湾は本来105番目に入場する予定でした。
が、当日なんと、104番目に入場!?選手が手に持っていた看板は「チャイニーズタイペイ」の文字でしたが、「タイワン」の「タ」での順番で入場し、さらに日本のアナウンサーが『台湾です』と言ったことで、台湾人は大喜び。
蔡英文大統領もSNSでこのことに触れ、国民からも「日本ありがとう」や「日台友好」などの歓喜に沸く文字がSNS上で見られました。

その他、なぜ聖火リレーの最終走ランナーに大阪なおみが選ばれたの?などなど、Podcastでもたくさんの裏話を中国語と日本語を交えながらお話ししています。
さいごに
コロナ禍でのオリンピック開催に国民からの不満や反対も大きく、当日まで物議を醸し続けていたオリンピック、開会式についても地味だ、ダサいなどマイナスの意見もありますが、「感動した、開催できてよかった」というポジティブな声も多く、わたし自身もこの開会式を見ていて胸が熱くなるシーンがたくさんありました。
まずは、この苦境の中で無事開催でき、入場行進する選手の満面の笑顔を見れただけでも、意義のある大会になっていると感じます。
この約2週間が、世界の人々の心に刻まれる時間となればいいなと心から思います。
次回は、オリンピックでよく使われる中国語を紹介します!
みなさんもぜひ中国語を使ってオリンピックの話題で盛り上がりましょう~♪

7月26日卓球の決勝戦、しびれました~!!
日本、台湾、中国、おめでとう!